エンジン

F1や市販車でこれまでも数々の名車を送り出してきたフェラーリは、2022年に史上初となる4ドア4シーターのSUV「フェラーリ プロサングエ」を発表しました。

プロサングエとは、イタリア語でサラブレッド。跳ね馬のロゴを関するフェラーリがどれほどの技術と研究をこのプロサングエに積み込んだか、名前の時点で期待が止まらなくなります。歴史ある自動車メーカーだからこそ、こういった名付けには特別な意味があり、またそれを考えるだけでも楽しめますね。そのうえでプロサングエの特徴的な仕様や性能、デザイン部分を見てみましょう。

トランスアスクル・レイアウトを採用したプロサングエ

SUVではあまり採用例がない、エンジンがミッドフロント、ギアボックスをリアに搭載したトランスアスクル・レイアウトのプロサングエ。前後の重量配分はフェラーリが理想値として考える49:51で設計されており、らしさをきちんと残したデザインとなっています。

V型12気筒(自然吸気)を採用し、0-100km/hの加速は3.3秒。最高時速は310km/h。

シャーシはカーボンファイバーでプロサングエ用に新しく設計され、後部ドアはリアヒンジの観音開きで乗り降りしやすい設計も特徴の一つ。ドライビングポジションはこれまでのフェラーリと違い、高さの分、見晴らしがさらに良好に。ただ乗り心地はフェラーリという点でブレはなく、SUVでありながらフェラーリであり、フェラーリでありながらSUV、と両立を実現しています。

フロントグリルはなく、一目でプロサングエとわかるデザインも魅力で、標準でもインテリアや設備の充実度も高いのも魅力的。

ADAS(先進運転支援システム)も標準で数多く

高速道路での運転に役立つアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や事故防止のための自動緊急ブレーキ・システム(AEB)、状況に合わせて自動切替のオート・ハイビーム(HBA/HBAM)、車線逸脱防止のレーン・デパーチャー・ウォーニング(LDW)、レーン・キープ・アシストのレーン・キープ・アシスト(LKA)、急な下り坂で車速をコントロールするヒル・ディセント・コントロール(HDC)などを搭載しています。

ヒル・ディセント・コントロールはフェラーリ初搭載であり、今回のプロサングエはそういった意味でもさまざまなシステムが導入されています。

サスペンションはアダプティブ・サスペンションシステム「TASV」を採用

プロサングエの車高と重心は、これまでフェラーリが行ってこなかった領域のため、コーナーでのホイール制御などをより細かく行い、走行性を高められる点に重きを置いています。多数のセンサーを積み、あらゆるデータをソフトウェアが分析してサスペンションなどをコントロールする仕組みです。

フェラーリから初めてとなるSUVだからこそ、これまでとは違う革新の技術とデザインが備わっているプロサングエ。このモデルを参考にして得たデータから、また次のフェラーリにどう活かされるか、技術面としても楽しみです。